価値の高いヒスイの特徴は?3つの基準を紹介
2025年3月24日 月曜日

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緑色の宝石といえばエメラルドを思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、日本や中国では「ヒスイ(ジェード)」が緑色の宝石の代表格であることをご存じでしょうか?
とくに中国では古来より王の象徴とされ、「玉」と呼ばれて珍重されてきた石です。
また、ヒスイはエメラルドとともに5月の誕生石でもあり、魔除けやお守りの効果があるパワーストーンとしても知られます。
まさに玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の言葉どおり、ヒスイにも価値のあるものとそうでないものがあります。
そこで今回は、ヒスイの価値を見分けるための3つのポイントを解説します。
また、ヒスイは普段から身につけることで美しさを増す特徴があるため、ヒスイの正しいお手入れ方法を知っておくことも大切です。
日本古来より大切にされてきたヒスイの特徴
日本や中国などのアジア圏では、古来より緑色の宝石といえばヒスイを意味します。日本におけるヒスイの歴史は長く、約7000年前の縄文時代からヒスイが装飾品や実用品として珍重されてきました。
日本最古の歴史書である古事記にもヒスイは登場し、古くから大切にされてきたことがわかります。
そうした長い歴史もあり、2016年には日本を代表する石として「国石」に選ばれました。
ヒスイには硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の2種類があり、現在では硬玉のみ宝石だと認められています。
ヒスイといっても、硬玉と軟玉では鉱物学的にまったく別物です。硬玉も軟玉も、宝石の硬度をあらわすモース硬度は水晶よりも低いですが、そのかわりに割れにくさをあらわす靭性がダイヤモンドやサファイアよりも高く、もっとも割れにくい宝石のひとつです。
ヒスイの価値を決めるポイント3つ
ヒスイの価値の基準となるポイントは3つあります。
①ヒスイの種類
硬玉(こうぎょく)と軟玉(なんぎょく)のうち、中国では古来より軟玉が「玉」として珍重されてきましたが、現在では硬玉にのみ宝石としての価値があります。
硬玉が美しいとされるのは、美しく輝くヒスイ輝石(ひすいきせき)が主成分だからです。
軟玉にはヒスイ輝石が含まれておらず、硬玉とはまったく別の鉱物組成を持ちます。
②色味
ヒスイのうち、硬玉(ジェダイト)には鉱物組成によってさまざまなカラーバリエーションがあります。ヒスイの代名詞でもある緑色のほか、赤やピンク、青、黄、黒、白、オレンジ、薄紫などが存在します。
近年でもっとも価値があるのは、明度とツヤがあり、澄み切ったグリーンのヒスイです。
こうした特徴を持つヒスイのことを「琅かん(ろうかん)」やインペリアル・ジェードといい、もっとも価値が高いとされています。
琅かんに次いで、紫色が強く出た「ラベンダーヒスイ」にも高い価値があります。
③産地
硬玉ヒスイの主要な産地は、ミャンマー、ロシア、カザフスタン、グアテマラ、トルコ、日本などです。
ヒスイの最大の産出国はミャンマーで、もっとも質の高いヒスイの産地としても知られています。
ミャンマー産のヒスイは、ヒスイの主成分であるヒスイ輝石の含有率が高く、透明度やツヤが備わっているのが特徴です。
身につけるほど美しくなるヒスイのお手入れ方法
ヒスイは身につければ身につけるほど美しくなる宝石とされ、日々のお手入れ次第では更に輝きを放ちます。
ヒスイは靭性が高いかわりにモース硬度が低く、割れにくいが傷つきやすいという特徴があるため、お手入れには注意が必要です。
ヒスイは普段から身につけることで美しい光沢を保てる
ヒスイには表面に脂分がつくことで、いっそう光沢が増すという性質があります。
ヒスイの鑑別書を見ると、ワックス加工について記載されていることがあるのはそのためです。
ヒスイを普段から身につけることで、皮膚の油分がワックスの役割を果たすため、ヒスイは使い込めば使い込むほど美しく輝きます。
表面に傷がつきやすいため柔らかい布などでクリーニングを
ヒスイには、モース硬度が水晶よりも低いという特徴があります。
モース硬度の基準は「ひっかき傷のつきやすさ」であるため、ヒスイは表面に細かい傷がつきやすい宝石です。したがって、お手入れの際はセーム革ややわらかい布を使いましょう。ヒスイの保管の際は、ほかの宝石や貴金属と分けておくことも大切です。
ヒスイの価値は種類・色ツヤ・産地の3つの基準で決まる
今回は、ヒスイの価値を高める3つの基準を解説してきました。
ヒスイには硬玉と軟玉の2種類があり、宝石としての価値を持つのは硬玉だけです。澄み切った緑色や紫色のヒスイはとくに価値が高いとされています。
また、ミャンマー産のヒスイには高品質なものが多く、覚えておくと便利です。
ここまで、ヒスイについてのコラムでした。
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