ルビーの加熱処理で価値が決まる?高く売るために知っておきたい豆知識

2019年7月2日 火曜日

ルビーの加熱処理で価値が決まる?高く売るために知っておきたい豆知識

INDEX

  1. 1. 知っておきたいルビーの特徴
  2. 2. ルビーは加熱処理したものと非加熱処理のものがある
    1. 加熱処理をしたルビーが圧倒的に多い理由は原石の状態
  3. 3. ルビーの価値は何で決まる?高額売却するための3つのポイント
    1. ルビーの価値を決める最大の要素は色!
    2. 質屋やリサイクルショップでは高額買取が期待しにくい
    3. 鑑別書があるのとないのとでは大違い
  4. 4. 色石の代表格ルビーは非加熱ピジョンブラッドが最高級

ここでは、色石(カラーストーン)の中でもルビーの特徴や、加熱処理と非加熱処理についての説明、ルビーの価値を決定づける要素、ルビーを高額売却するためのポイントなどについてご説明します。

知っておきたいルビーの特徴

ルビーの特徴といえば「赤い色をしている」というのがまず挙げられますが、それ以外にも以下のような特徴があります。

  • ○ モース硬度は9.0で、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇る
  • ○ 数ある色石(カラーストーン)の中でも価値が特に高い
  • ○ 産出地はミャンマー、スリランカ、タイ王国、ベトナム、カンボジア、タンザニア、マダガスカル、モザンビークなどアジア・アフリカ方面に集中している

もっとも硬度や価値が高いことで知られる宝石はダイヤモンドですが、ダイヤモンドが無色透明の宝石の代表格であるのに対して、このルビーは硬度的に見ても価値的に見ても色石の代表格、という位置づけになります。

ルビーは加熱処理したものと非加熱処理のものがある

世の中に出回っているルビーには、加熱処理をしたものと、非加熱処理のものとが存在します。

非加熱ルビーと加熱処理ルビー

そして市販されているルビーのほとんどは加熱処理をほどこしたもので、非加熱処理のルビーのほうがはるかに希少で価値も高いです。

加熱処理をしたルビーが圧倒的に多い理由は原石の状態

なぜ加熱処理をしたルビーのほうが圧倒的に多いのかというと、ルビーの原石は、結晶が美しい状態のものが数少ないという事情があるからです。

もし、ルビー市場が「非加熱処理したものしか認めない」という状況であれば、ルビーの価格はとんでもなく高騰し、なかなか手が出せない存在となってしまいます。

非加熱でそのまま使うには難があるような、あまり美しくないルビー原石であっても、加熱という工程を加えることで結晶中の微量元素に科学反応が起こり、鮮やかな色や透明感を引き出せるのです。

ルビーの価値は何で決まる?高額売却するための3つのポイント

手元にあるルビーを少しでも高く売るためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。

  • ○ ルビーの価値は色で決まる
  • ○ 宝石買取業者の中でも、ルビーなどの色石買取を得意としている業者を選ぶ
  • ○ 鑑別書があれば必ず持って行く

それぞれのポイントについてご説明しましょう。

ルビーの価値を決める最大の要素は色!

ルビーの価値を決定づける大きな要素として挙げられるのが「ルビーの色」です。

ルビーは赤い色が特徴的ですが、赤い色といっても以下のようなタイプに分かれます。その赤色も以下のようなタイプに分類されます。

  1. ○ 「鳩の血」という名のとおり、血のように鮮やかで濃い赤色が特徴的なピジョンブラッド
  2. ○ ピジョンブラッドよりも色が濃く、やや黒っぽく・あるいは紫っぽく見える赤色が特徴的なビーフブラッド
  3. ○ 赤色というよりピンクに近い淡い色で透明感もあるチェリーピンク

この3つのタイプの中でももっとも価値が高いとされるのはピジョンブラッドのルビーで、中でもミャンマーのモゴック地方産の非加熱ピジョンブラッドルビーはきわめて希少なため、圧倒的な価値の高さを誇ります。

質屋やリサイクルショップでは高額買取が期待しにくい

ルビーを売却する際に質屋やリサイクルショップに持って行くことは、安い買取価格になってしまう可能性が高いためおすすめできません。質屋はそもそも「物品を質草として預かり、お金を貸す」という業態がメインですし、宝石を専門的に高く販売するノウハウやルートも持っていません。

また、不用品取扱いがメインのリサイクルショップも、宝石は完全に専門外です。

ですから買取業者を選ぶ際はまず「宝石買取業者であること」が第一条件となります。

そして、宝石買取業者の中でも色のついた宝石「色石(カラーストーン)」の買取を得意とする、あるいは専門的に取り扱っている業者を選びましょう。ルビーの買取相場や買取実績などもきちんとホームページ上に提示するなど、自社の買取に自信を持っている業者が特におすすめです。

鑑別書があるのとないのとでは大違い

鑑別書はルビーの品質や状態を証明してくれる存在で、記載内容の信頼度が高く、鑑別書があれば査定がかなりスムーズになります。

逆に、鑑別書がないと査定額を低く抑えられてしまう可能性がありますので「あるのとないのとでは大違い」ということを理解し、購入時に鑑別書がついていたのであれば、なんとしても探し出して査定時に持って行くようにしましょう。

色石の代表格ルビーは非加熱ピジョンブラッドが最高級

ピジョンブラッド
ピジョンブラッドルビー

色石(カラーストーン)の代表格的な存在であるルビーは、非加熱かつ鮮やかな赤色をしているピジョンブラッドのものがもっとも希少で高価となりますが、このクラスのルビーを市場で見かけることはめったにありません。

手元のルビーを少しでも高額で売却するためには、色石の買取を得意とする宝石買取業者を選び、できる限り鑑別書もつけて査定に出すのがおすすめです。

守屋啓
著者・監修:守屋 啓(もりや はじめ)
一般社団法人 宝石鑑別団体協議会(A.G.L)所属のAGTジェムラボラトリーにてグレーダーとして色石・ダイヤの鑑別に従事。その後、世界的に権威のある鑑別機関、GIA JAPANのG.G.(グラジュエイト・ジェモロジスト)プログラム講師として活躍。GIAが日本撤退後は、各地で宝石鑑別の講師として活躍する第一人者。