10月の誕生石:オパール(蛋白石)
2019年8月12日 月曜日
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このページでは、10月の誕生石として知られるオパール(蛋白石)の石言葉やおもな産出地、特徴などを詳しく解説していきます。さらに、オパール以外の10月の誕生石の存在についてもご説明します。
オパール(蛋白石)とはどんな誕生石?石言葉・おもな産出地と2つの特徴
オパールとはどんな誕生石か、その石言葉やおもな産出地、特徴についてご説明します。
オパール(蛋白石)の石言葉
オパールの石言葉は希望・幸福・安楽・潤い・活性化・好転・創造・純粋無垢など、実に数多くの石言葉が存在します。
石言葉が多いということは、それだけ幅広い意味と効果が期待されていることの表れであり、さらに石言葉がいずれもポジティブな内容であるという点も好印象です。
オパール(蛋白石)のおもな産出地
オパールのおもな産出地として挙げられるのは、オーストラリアとメキシコですが、この2大産出地のオパールは産出される場所に大きな違いがあります。
まず、オーストラリアのオパールは、堆積岩中で産出されます。オパールの内部構造は均質化されておらず透明度は低い状態で、堆積岩中にある貝殻・木・恐竜の骨などがオパール化するというケースも少なくありません。
これに対してメキシコのオパールは溶岩の中で産出され、内部構造は均質化され、高い透明度があるものが多いです。
オパール(蛋白石)の特徴は遊色効果があることと準鉱物であること
オパールのおもな特徴として挙げられるのは、以下の2点です。
*独自の「遊色(ゆうしょく)効果」がある
*宝石としては珍しい存在である「準鉱物」である
この2つの特徴について詳しくご説明しましょう。
オパールの独特の輝き「遊色効果」が美しい
オパールの大きな魅力として挙げられるのは「ひとつのオパール石の中に、青や緑・黄・赤・紫などのさまざまな色が、角度によってまるで揺れ動くように見える」という、ほかの宝石ではまず見られない、独特の美しさを持っていることです。
このさまざまな色の揺れ動きこそが、オパール独特の「遊色効果」で、オパールひとつひとつの個性によって、その遊色効果の出方も違ってくるのが大きな魅力です。
オパールは厳密には鉱物ではなく準鉱物に分類される珍しいタイプの宝石
宝石は基本的に「鉱物=どの部分もほぼ均質な、天然の無機質結晶物」に分類されるものがほとんどですが、オパールは鉱物ではなく「準鉱物=鉱物のような見た目ではあるものの、結晶構造を持たない非結晶物」に分類されます。
数ある宝石の中でも非結晶の準鉱物として分類されるのは、オパールのほかには黒曜石やモルダバイトなどごく一部に限られます。
つまりオパールは、色の出方も、宝石としての構造そのものも独自性がきわめて高い宝石です。
オパール(蛋白石)以外にもある!10月の誕生石
オパールは10月の誕生石として特に有名な存在ですが、10月の誕生石はオパールだけではありません。
日本ではオパールのほかに、トルマリンも10月の誕生石として挙げられています。
また、海外に目を向けると、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダなども日本と同様にオパールを10月の誕生石としており、中でもイギリスとオーストラリアはオパールのみを10月の誕生石としています。
アメリカは日本と同様にオパール以外にトルマリンも10月の誕生石とし、カナダはオパールのほかにタイガーアイ(虎目石)も10月の誕生石としています。
そしてフランスは、オパールを10月の誕生石とはせず、パール(真珠)とアクアマリンを10月の誕生石としています。
日本では3月の誕生石の代表格とされているアクアマリンがフランスでは10月の誕生石になっているという、こうした「国による誕生石の違い」はかなり興味深いものがあります。
宝石としてさほど高額な部類ではないものの、独自性の高さは評価される
10月の誕生石であるオパールは、ダイヤモンドやエメラルド・ルビー・サファイアなどと比べると高額・高価な部類の宝石ではありませんが、遊色効果があることや「非結晶の準鉱物」に分類される存在であるなど、その独自性の高さは数ある宝石の中でも際立った存在です。
オパールによって遊色効果の出方も違ってきますので、オパールを選ぶ際は「自分好みの遊色効果」を基準にして選ぶのもいいでしょう。そして手放したい場合は、オパールの価値を正しく見きわめてもらえるよう、色石を専門的に取り扱う買取業者を選ぶことがおすすめです。