青いダイヤ ウィンストン・ブルー

2020年4月14日 火曜日

青いダイヤ ウィンストン・ブルー

目次

  1. 1.ウィンストン・ブルーの特徴
  2. 2.青いダイヤが出来るには
  3. 3.ブルーダイヤの価値はどのくらい?
  4. 4.ウィンストン・ブルーは世界でも指折りのブルーダイヤ

カルティエやブルガリと並んで世界5大ジュエラーに数えられ、キング・オブ・ダイヤモンドとも称される最高級宝飾品ブランドのハリー・ウィンストン。
そんなハリー・ウィンストンが2014年に購入した青いダイヤ「ウィンストン・ブルー」は、完璧な美しさを誇るブルー・ダイヤモンドとして有名です。
今回は、ウィンストン・ブルーの特徴や青いダイヤが生まれる仕組み、その価値について解説します。

ウィンストン・ブルーの特徴

ウィンストン・ブルーの特徴と多くの人を惹きつける魅力をその歴史や背景からチェックしてみましょう。

当時の史上最高値2,380万ドルで落札されたブルー・ダイヤモンド

2014年5月15日、スイスのジュネーブにて、競売商クリスティーズによるオークションが開催されました。目玉は匿名のオーナーから出品された世界最大のフローレス・ビビッド・ブルー・ダイヤモンド。
最終的にニューヨークの高級宝石商ハリー・ウィンストン社が落札しましたが、その価格はなんと2,380万ドル(約26億7,500万円)という超高値だったそうです。1カラットあたりの価格は約180万300ドル(約2億200万円)で、当時としてはこれがブルーダイヤモンドの史上最高額となりました。
なお、クリスティーズで競売にかけられた際は「ザ・ブルー」という名前でしたが、落札後、ハリー・ウィンストン社が自社名にちなんで「ウィンストン・ブルー」と名付けました。

ウィンストン・ブルーのグレード

ウィンストン・ブルーは競売にかけられるおよそ1ヵ月半前の3月25日、GIA(米国宝石学会)による鑑定を受けています。
その結果、カラット数は13.22カラット、色は鮮やかな青色を示すファンシー・ビビッド・ブルー、カットは上から見ると涙型に見える楕円形のペア・シェイプ・カット。そして、クラリティは最高ランクであるフローレスであることがわかりました。

鑑定書が発行された当時としては、フローレス・ビビッド・ブルー・ダイヤモンドの中で最大のものとなっています。

採掘場所は不明であるもののおそらく南アフリカ産とされる

匿名の出品者によって競売にかけられたウィンストン・ブルーですが、その出自にも謎が多く、採掘された場所は正確には判明していません。
ただ、現存するブルーダイヤの多くは南アフリカのプレトリア近くにあるカリナン鉱山で採掘されているため、ウィンストン・ブルーもおそらく南アフリカ産なのではないか、という説が有力視されています。
なお、発見されたのは30年ほど前と言われており、ブルーダイヤとしての歴史は比較的浅めです。

青いダイヤが出来るには

ダイヤといえば無色透明のものを思い浮かべる人が多いですが、原子物質に不純物が含まれると色味を帯びるようになります。
どんな色になるかは不純物の種類や割合によって異なりますが、青いダイヤの場合、窒素原子1億個中に5~6個以下の割合でホウ素が取り込まれると、黄色の光を吸収し、青色を発色すると言われています。
ただ、ダイヤモンドが生成される地中のマグマ付近には、ホウ素はほとんど存在しません。そのため、ホウ素を内包して生まれる天然のブルーダイヤは非常にレアで、希少価値がつく理由となっています。

ブルーダイヤの価値はどのくらい?

窒素をほとんど含まないⅡ型のダイヤモンドの産出量は全体の1,000分の1ですが、ホウ素を内包するⅡb型の産出率はさらに1,000分の1といわれています。
そのため、希少価値が非常に高く、0.5カラットの価格は150万円~500万以上とされていますが、あまりにレアなため、市場相場はあってないようなもの。採掘されたものは軒並み高値で取引されています。

たとえば、ウィンストン・ブルーの史上最高値を更新した12.03カラットのブルー・ダイヤモンド「ブルームーン」は、4,860万スイスフラン(約59億4,300万円)で落札されています。

ウィンストン・ブルーは世界でも指折りのブルーダイヤ

ブルーダイヤはそれ自体が希少で価値の高いものですが、中でもウィンストン・ブルーはダイヤとしての完成度の高さから今なお最高のブルーダイヤと評されています。
ウィンストン・ブルーの購入者であるナイラ・ハイエック氏はハリー・ウィンストン社の最高経営責任者ですが、同社の創業者であるハリー・ウィンストン氏もかつてホープダイヤと呼ばれる世界最大級のブルー・ダイヤモンドを所有していた経歴の持ち主。

世界最大級のブルーダイヤを2つも所有した実績をもつハリー・ウィンストンは、「キング・オブ・ダイヤモンド」の名にふさわしいダイヤモンドジュエラーとして、より注目を集める存在となっています。