【オレンジ・ダイヤ】パンプキン・ダイヤモンド

2020年4月14日 火曜日

【オレンジ・ダイヤ】パンプキン・ダイヤモンド

目次

  1. 1.パンプキン・ダイヤモンドとは
  2. 2.オレンジ色になる要因は窒素の含有量
  3. 3.オレンジ・ダイヤの種類と希少価値
  4. 4.パンプキン・ダイヤモンドは非常に稀なカラーダイヤ

世界には、様々な種類の希少なダイヤモンドが存在します。今回はその数ある有名なダイヤモンドの中でも、非常に希少価値の高い鮮やかなオレンジ色のダイヤモンド、「パンプキン・ダイヤモンド」をご紹介します。

パンプキン・ダイヤモンドとは

パンプキン・ダイヤモンドは、1997年に中央アフリカで発見されたオレンジ色のダイヤモンドです。大きさは5.54カラットと、他の有名なカラーダイヤモンドと比較すると小さいですが、アメリカ宝石協会にカラーダイヤモンドの最高クラスのカラーである「ファンシービビッド」と認められたオレンジ色のダイヤモンドの中では、最も知名度のあるものとして知られています。

パンプキン・ダイヤモンド最大の魅力は、名前の由来であるビビットなオレンジ色。実は、産出時は茶色だったため価値が低いと思われていました。この原石はウィリアム・ゴールドバーグ社の社長、ビル・ゴールドバーグによってアメリカにわたり、ゴールドバーグ社の研磨とカット技術によって、オレンジ色のダイヤモンドへ生まれ変わります。

オークションにかけられたオレンジダイヤモンドは、ハリーウィンストン社の社長であるロナルド・ウィンストンによって1億3,000万円で落札されました。ハロウィンの前日である10月30日にやってきたオレンジダイヤモンドは、その美しい色合いと手に入れた日付にちなんで、「パンプキン・ダイヤモンド」と名付けられました。

オレンジ色になる要因は窒素の含有量

実は、ダイヤモンドがカラーダイヤモンドに変化する条件にはまだ謎が多く、はっきりした原因はつきとめられていません。しかし、カラーダイヤモンドには通常のダイヤモンドには含まれていない成分が含まれていることが多く、この成分がカラーに影響しているのではないかと推測されています。

通常、ダイヤモンドは炭素の結晶が規則正しく並んだ構造をしています。しかし、この炭素の結晶がダイヤモンドに成長する段階で不純物が混ざりこむと、通常無色のダイヤモンドがカラーダイヤモンドに変化するといわれています。

パンプキン・ダイヤモンドのようなオレンジ色のダイヤモンドが含んでいる不純物は、主に窒素です。窒素を含むダイヤモンドは通常イエローダイヤモンドになるのですが、この窒素の含有量が非常に多いごく一部のダイヤモンドは、茶色がかったオレンジ色のダイヤモンドになることがあります。

そして、この茶色がかった色の原石を美しく磨き上げることで、はじめてオレンジ色の美しいダイヤモンドになるのです。鮮やかなオレンジがまぶしく輝くパンプキン・ダイヤモンドも、原石の段階では暗い茶色のダイヤモンドだと思われていました。そのため、現地のディーラーたちは誰もその価値に気づかなかったといわれています。

石そのものの希少性と、素材を美しく仕上げるカットの技術、この二つのうちののどちらが欠けてもパンプキン・ダイヤモンドは誕生しなかったのです。

オレンジ・ダイヤの種類と希少価値

現在、オレンジ色のダイヤモンドはオーストラリアのアーガイル鉱山と南アフリカのプレミア鉱山で産出されています。オレンジ・ダイヤは可愛らしい色合いと希少性からコレクターにも人気が高く、それゆえに人工のものも多く出回っています。人工か天然かの区別がつかないときは、産地を参考にすると、天然のオレンジ・ダイヤを見分ける際の助けになるでしょう。

オレンジ色のダイヤモンドは、ダイヤモンド全体の産出量のわずかに1%にも満たない量しか産出されないカラーダイヤ。天然もののオレンジ・ダイヤというだけで、高額な値段が付けられることも少なくありません。

オレンジ色のダイヤモンド自体が非常に貴重なものであること、そして、運よく産出されてもダイヤモンド自体のクオリティが高いものでないと加工しても宝飾品としての価値がないこと。この二点が、オレンジ・ダイヤの価値をより高める原因となっています。

また、現在市場に出回っているオレンジ・ダイヤは、ほとんどが「ファンシーライト」と呼ばれるグレードのカラーです。特にカラーグレードが高いファンシービビッドのオレンジ・ダイヤは非常に希少価値が高く、一般人ではまず手が届かないような高額な値段がつけられることが多いです。

しかし、ビビッドカラーのような強いオレンジ色の輝きを持っているダイヤモンドは、産出される機会が非常に少ないので、滅多に市場に出回ることはありません。

パンプキン・ダイヤモンドは非常に稀なカラーダイヤ

条件がそろうことで、美しく非常に価値の高いオレンジ・ダイヤとなったパンプキン・ダイヤモンド。非常に稀な宝石であるためなかなかお目にかかれないものではありますが、もし見ることができたなら、そのオレンジの輝きに思わず見とれてしまうことでしょう。