初心者でもわかりやすい!ダイヤモンド鑑定書の見方

2020年4月14日 火曜日

初心者でもわかりやすい!ダイヤモンド鑑定書の見方

INDEX

  1. 1. どのダイヤモンドの鑑定書にも4Cが記載されている
  2. 2. ダイヤにだけ付加される鑑定書VSどのジュエリーにも記載される鑑別書
  3. 3. 初心者でもわかりやすい!鑑定書11項目の見方
    1. -1 SHAPE & CUT
    2. -2 MEASUREMENT
    3. -3 CARAT WEIGHT
    4. -4 COLOR GRADE
    5. -5 CLARITY GRADE
    6. -6 CUT GRADE
    7. -7 FLUORESCENCE
    8. -8 レポート番号
    9. -9 PROPORTION
    10. -10 COMMENTS/REMARKS
    11. -11 PLOT
  4. 4. 鑑定書の見方を学んで良質なダイヤを選ぼう

ダイヤの鑑定書には4Cと呼ばれるダイヤの国際基準が記されています。
この値をチェックすることで、そのダイヤモンドに対する評価を確認できます。
ここではダイヤモンドの鑑定書に関する基礎知識や見方についてわかりやすくまとめてみました。

どのダイヤモンドの鑑定書にも4Cが記載されている

ダイヤモンドの鑑定書とは、形や寸法といったダイヤの基本情報とともに、ダイヤモンドの国際基準である4C、すなわち色(color)、透明度(clarity)、重さ(carat)、研磨(cut)という4つの要素に対する評価を記載したものです。
正確にはダイヤモンドグレーディングレポートと言い、中央宝石研究所(CGL)やAGTジェムラボラトリー、米国宝石学会(GIA)などの鑑定機関が発行しています。
記載されている内容は発行元によって多少異なりますが、ダイヤモンドの評価を知るために必要な4Cはどの鑑定書にも記載されています。

ダイヤにだけ付加される鑑定書VSどのジュエリーにも記載される鑑別書

名前が似ているので混同される方も多いのですが、実は鑑別書と鑑定書は内容が大きく異なります。
鑑定書はダイヤを評価する4Cが記載されたもので、「ダイヤモンドグレーディングレポート」という名前の通り、ダイヤにだけ付加されます。
一方、鑑別書はどんな石を使っている何という宝石なのか。人工的な処理が施されているかどうかなど、石に関する基本的な情報が記載されています。
この鑑別所はルビーやエメラルドなど他の宝石にも付加されるものですが、石に関する評価は一切書かれていないため、鑑別書だけでジュエリーの質を見極めることはできません。

初心者でもわかりやすい!鑑定書11項目の見方

ダイヤモンドグレーディングレポートには4Cも含め全部で10~11項目が記載されています。
今回は4Cの考案元であるGIAのダイヤモンドグレーディングレポートの見方をチェックしてみましょう。

1. SHAPE & CUT

ダイヤモンドの形とファセットの配列を記載する項目です。
たとえば最もポピュラーなラウンドブリリアントのほか、オーバルやスクウェア、ペアなどがあります。

2. MEASUREMENT

ダイヤモンドの寸法を記した項目です。ダイヤを上から見た時の直径寸法の最小径と最大径、そしてテーブルからキューレットまでの深さの寸法を測定し、100分の1ミリ単位で表しています。
ダイヤではカラットごとに必要最小寸法が決まっており、基準に満たないと評価が下がる原因となります。

3. CARAT WEIGHT

4Cのひとつで、ダイヤモンドの重量を示す項目です。デジタル電子重量計で計測し、1カラット(200mg)の1,000分の1まで表示します。
他の4Cの評価が同等の場合、カラットが多いほどダイヤの価値は高くなります。

4. COLOR GRADE

4Cのひとつで、ダイヤモンドの色を評価する項目です。GIAではマスターストーンという基準石を使用し、ダイヤモンドの色の濃さを判断・評価します。
グレードは無色透明のDを最高ランクとし、薄い黄色のZまで全部で23段階にわけられています。

5. CLARITY GRADE

4Cのひとつで、ダイヤの透明度を評価する項目です。ダイヤを10倍に拡大した際、内包物や傷の位置、大きさ、数などをどのくらい確認できるかで判断されます。
最高ランクのFLを筆頭に、肉眼で簡単に傷や内包物を確認できるl3まで全部で11段階にわかれています。

6. CUT GRADE

4Cのひとつで、全体的な形のバランスや研磨の仕上げ具合をもとに評価されます。
評価は最高ランクのエクセレント以下、プアに至るまで5段階にわかれています。

7.FLUORESCENCE

蛍光マスターストーンと比較し、長波紫外線を当てた時の発光色や強さを評価する項目です。
評価は「VeryStrong(かなり強い)」から「None(なし)」まで5段階にわかれています。

8.レポート番号

レポートの通し番号のことです。

9.PROPORTION

ダイヤモンドのファセットの角度や比率をGIAの基準にもとづいて図で記載したものです。

10.COMMENTS/REMARKS

レポートにある項目以外に、ダイヤの特徴や情報などを記載するところです。

11.PLOT

ダイヤモンドの内包物の特徴を図に表したものです。
内包物の状態はダイヤによって異なるため、PLOTと照らし合わせれば鑑定書に記載されたダイヤかどうか判別することができます。

鑑定書の見方を学んで良質なダイヤを選ぼう

鑑定書の項目は多岐にわたりますが、内容はさほど難しくないので、見方を学べば初心者でもすぐにダイヤの価値をチェックできますよ。
もしわからなければ鑑定書を持って専門家に相談してみるとよいでしょう。

守屋啓
著者・監修:守屋 啓(もりや はじめ)
一般社団法人 宝石鑑別団体協議会(A.G.L)所属のAGTジェムラボラトリーにてグレーダーとして色石・ダイヤの鑑別に従事。その後、世界的に権威のある鑑別機関、GIA JAPANのG.G.(グラジュエイト・ジェモロジスト)プログラム講師として活躍。GIAが日本撤退後は、各地で宝石鑑別の講師として活躍する第一人者。