9月の誕生石:サファイア
2025年8月7日 木曜日

INDEX
サファイアは9月の誕生石です。目にも鮮やかなブルーカラーが人気のサファイアは、誕生石でなくてもコレクションに加えたいという方が多いです。今回はサファイアについて、その特徴や産地などをご紹介いたします。
サファイアは美しい青色が特徴の宝石
サファイアはコランダムという鉱物によってできています。どのようにしてサファイアのブルーが出来上がるのか、ブルー以外のサファイアもあるのかなどを紹介させていただきます。
サファイアは鉄やチタンによって青くなる
サファイアの元となる鉱物のコランダムは、本来は無色透明です。しかし、結晶の中に鉄やチタンが含まれることによって青色になります。結晶の中にクロムなどの赤色の不純物が紛れ込むとその石は赤くなり、ルビーと呼ばれるようになります。つまりサファイアとルビーはもともと同じ鉱物でできているのです。
純粋な青以外のサファイアもある
定義上、コランダムの中で赤色以外のものをすべてサファイアと呼びます。そのため、サファイアの中には青色以外のものもあります。ファンシーサファイアなどは紫がかったブルーが特徴です。世界三大希少石ともいわれているパパラチアサファイアはピンクがかったオレンジのような色味をしていますが、サファイアの仲間です。近年は人工的に色をつける技術も進んでいますが、やはり天然のサファイアにはより高い価値があります。
サファイアの石言葉は「慈愛」「誠実」
サファイアには「慈愛」「誠実」といった石言葉があります。ヨーロッパでは青いものを身にまとっていると幸せになれるという伝説から、花嫁にサファイアのアクセサリーを贈るという習慣もあります。また、古代からサファイアの色は天空の色、宇宙の色、海の色ともたとえられ、神秘的な石として、また権威の象徴として王族や貴族から愛されてきました。
サファイアはスリランカ・ミャンマーで多く採掘されている
サファイアの多くはスリランカやミャンマーで採掘されています。その他オーストラリア、タイ、カンボジアなども主な産地です。産地別によるサファイアの特徴を見てみましょう。
カシミール産サファイアは非常に貴重
インド北部からパキスタン北東部にまたがる山岳地帯を、カシミールと呼んでいます。ヒマラヤ山脈の西端に位置しており、ここから採れるカシミール産のサファイアは非常に貴重で高価なものになります。
現在は、鉱脈が枯渇しておりほとんど採掘ができない状況です。
そのため、新しいカシミールサファイアを入手することはできないため、より価値と希少性が高くなっています。
スリランカ産サファイアは最高品質といわれる
スリランカはサファイアの産地としてもっとも古い歴史を持っています。ロイヤルブルー、コーンフラワーブルーといった美しい色合いを持つスリランカ産のサファイアは最高品質ともいわれており、かつてダイアナ妃が婚約指輪として贈られたのもこのスリランカ産のサファイアを使用したものでした。
タイ産サファイアの価値は格段に上がっている
タイのサファイアの鉱脈は現在かなり少なくなってきており、その価値は格段に上がっています。十数年の間にまとまってサファイアが発見されましたが、これ以上多く採掘されることはないといわれています。タイで採掘されたサファイアはカンチャナブリサファイアと呼ばれ、コレクターの中でも人気のアイテムです。
クンツァイトも9月の誕生石
9月の誕生石はサファイアだけではありません。クンツァイトも、9月の誕生石として有名です。クンツァイトは、優しいピンク色の美しい宝石で「無償の愛」という石言葉もあります。主に、ブラジル・マダガスカルで取れ、ジュエリーとしても人気の色石になります。
いろいろなカラーや特徴がある9月の誕生石・サファイア
目が覚めるような美しい青色が特徴のサファイアは神秘的な力が宿る、また誠実さを示す宝石として古くから親しまれてきました。そんなサファイアを身に付けることで、パワーや幸運をもたらしてくれるかもしれません。また、いろいろなカラーや特徴がありますので、自分のお気に入りのサファイアを見つけて身につけてみてください。