11月の誕生石:トパーズ(黄玉)
2019年8月13日 火曜日
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このページでは、11月の誕生石として知られるトパーズ(黄玉)の石言葉やおもな産出地、特徴などを詳しく解説していきます。
さらに、トパーズ以外の11月の誕生石の存在についてもご説明します。
トパーズ(黄玉)とはどんな誕生石?石言葉・おもな産出地と2つの特徴
トパーズとはどんな誕生石か、その石言葉やおもな産出地、特徴についてご説明します。
トパーズ(黄玉)の石言葉
トパーズの石言葉としては誠実・友情・希望・潔白などが挙げられ、勇気を持って未来に進むためのサポートをしてくれる、持ち主にとって必要なものとの出会いのチャンスをつくってくれる、不安を鎮めてくれる、病気を癒してくれるなどといったパワーストーン効果が期待されている存在でもあります。
トパーズ(黄玉)のおもな産出地
トパーズのおもな産出地としてはブラジルやタイ、ロシア、カンボジア、パキスタン、アフガニスタンなどが挙げられ、日本でも滋賀県や岐阜県など一部の県で、ごく少量ながら産出されています。
トパーズ(黄玉)の特徴は色の豊富さと2つのタイプが存在すること
トパーズのおもな特徴として挙げられるのは、以下の2点です。
*幅広い色のバリエーションがある
*同じ「トパーズ」であっても、2つのタイプが存在する
それぞれの特徴について詳しくご説明しましょう。
さまざまな色のトパーズが存在する
トパーズは色のバリエーションが非常に豊富な宝石で、無色・黄・茶・青・緑・橙・赤・ピンク・紫などさまざまな色のトパーズが存在します。
ちなみにトパーズは、和名が「黄玉」であることから、黄色いトパーズが標準の色だと思っている人が少なくありませんが、トパーズの本来の色は無色透明です。
それがなぜさまざまな色のバリエーションを持つのかというと「結晶構造にゆがみが生じており、そのゆがみによって特定の光の波長を吸収しやすくなり、それが原因で発色して見える」という理由があるからです。
ちなみにトパーズは「光や熱の刺激にさらされると色が変化しやすい宝石」ということも知られていますが、これは光や熱の影響によって結晶構造のゆがみに変化が生じることが原因です。
この「光や熱の影響によって色が変わる」というトパーズの特性を利用して作られているのがブルートパーズです。現在市場に出回っているブルートパーズのほとんどは、無色のトパーズ結晶に放射線照射をほどこし、人工的に色を青色に変化させたものとなっています。
水素基タイプとフッ素タイプの2種類がある
トパーズには水素基(OH)タイプとフッ素(F)タイプの2種類が存在します。
まず水素基タイプは、トパーズの中でも希少かつ高価なタイプで、先ほど挙げたトパーズの大きな特徴である「光や熱の影響によって色が変わる」という現象が、この水素基タイプではほとんど起こりません。
そのため「光を避ける」など保管方法に気を使う必要があまりない、というメリットがありますが、そもそも産出量が少ないため、市場でこの水素基タイプを見かけることはめったにありません。
これに対してフッ素タイプのトパーズは、光や熱の影響によって色が変わりやすいごく一般的なトパーズで、市場に出回っているトパーズの大半はこのフッ素タイプに属します。
トパーズ(黄玉)以外にもある!11月の誕生石
トパーズは11月の誕生石の代表格的な存在で、日本のみならず、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・フランスにおいても、11月の誕生石として認められています。
中でも、イギリス・オーストラリア・カナダ・フランスはトパーズのみを11月の誕生石としており、こうした海外の状況から考えても「11月の誕生石の代表格はトパーズ」と考えて間違いありません。
ただし、日本とアメリカは、トパーズだけではなくシトリン(黄水晶)も11月の誕生石としています。
カラーバリエーション豊富なトパーズだからこそ好みの色を選ぼう
トパーズは光や熱にさらすと購入後でも変色してしまうリスクがありますので保管には気をつける必要がありますが、数ある宝石の中でも色のバリエーションが非常に豊富な存在です。
そのため、誕生石であるトパーズを身につけたいと考える人にとって好みの色を選べるという、ほかの宝石ではなかなか得られない大きなメリットがあります。11月生まれの人はぜひ、自分の好みの色合いのトパーズを見つけ、身につけましょう。