希少価値が高い?雫のような宝石「ウォーターオパール」とは
2019年12月18日 水曜日
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「ウォーターオパール」という宝石をご存じでしょうか?雑誌や通販番組などではなかなか聞かない名前ですが、とても神秘的で、唯一無二の輝きを放つウォーターオパールは、日本人にとても好まれている宝石です。
本記事では、ウォーターオパールの魅力についてご紹介しています。
ウォーターオパールとは虹色に輝く「プレシャスオパール」の仲間
オパールという宝石は、遊色効果と呼ばれる虹色に輝く「プレシャス・オパール」と、単色で光を放つ「コモン・オパール」の2種類に分類されます。
今回紹介するウォーターオパールはプレシャスオパールの仲間なので、光の入る角度によって違う、色とりどりの遊色効果が見られるのが特徴です。
ウォーターオパールには情熱的なパワーがある
オパールにはとてもポジティブで前向きになれるパワーが潜んでいます。
独特の虹色に輝く光が自由に、内面的な創造力や発想を引き出してくれるといわれています。
特に、ウォーターオパールには心の内に秘めている熱く燃えるような情熱的な愛のパワーがあります。
ウォーターオパールの特徴
オパールというのは、もともと結晶化されているわけではなく小さな球状の微粒子が堆積して作られた天然石のことをいいます。
オパールが最も多く発掘されるのがオーストラリア、次いでメキシコで主な産出国はこの2国です。
メキシコ産で、さらにボディカラーが透明なオパールのことをウォーターオパールといいます。
ウォーターオパールはほかのオパールに比べて水分量が多く、ほかの天然石よりもデリケートでひび割れやすいのも特徴です。
ウォーターオパールの価値はカットの厚み・遊色・透明度で決まる
ウォーターオパールの価値はカットの厚みや遊色、透明度によって変わります。どのようなものに価値があるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
カットに厚みがあるもの
オパールの多くは丸くつるんとした見た目の「カボション・カット」という加工を施されています。その中でも、「ハイカボション・カット」と呼ばれている分厚いカットのオパールであればぐっと価値は上がります。
線対称であることと、美しいドームであることが大切です。
暖色系の輝きが出ると高評価
宝石の輝きの色の数とパターンのことを「遊色効果」といいます。
この遊色効果が、正面からだけでなくあらゆる角度から見てたくさん出ていることが重要です。
特に、赤色やオレンジなどの暖色系の色が見えるものは価値が高いです。
透明度がはっきりとしている
ウォーターオパールの最大の特徴は、まるで光を水の中に閉じ込めたような神秘的な輝きです。
なので、遊色効果がハッキリと見えて、かつ透明感の高いものは価値が高いです。
逆に、曇っていたり乳白色で光がぼやけていたりするものは価値が下がります。
ウォーターオパールの保管・お手入れの注意点
ウォーターオパールは、ほかの宝石と比べるとかなり柔らかく、すぐに傷がついてしまいます。扱いはもちろんのこと、衝撃を与えないように、保管するときは他の宝石とぶつからないように別の場所に置いておくなどの注意が必要です。
熱や乾燥にも注意
前述したとおり、ウォーターオパールは宝石の中でもかなり水分量が高いです。
そのため乾燥に弱く、すぐにひび割れてしまいます。
エアコンの風に一晩当てているだけでひび割れてしまうほどデリケートなので、急激な温度変化や乾燥には十分注意が必要です。
水洗いするときは要注意
ウォーターオパールを水洗いするときは、決して強くこすってはいけません。
柔らかい筆などを使い、泡立てた中性洗剤などでふわっとなでるようにして汚れを浮かして、その後優しく洗い流します。
急激な温度変化はウォーターオパールの大敵なので、ドライヤーや直射日光ではなくあまり太陽のあたり過ぎない場所で自然乾燥をしましょう。
この方法でも汚れが落ちない場合は30分ほど水に浸すか、宝石店に持って行ってプロにお任せするのが安心です。
夢幻のように美しい輝きのウォーターオパール
オパールの中でも特に神秘的で日本人に好まれる輝きを持つウォーターオパールをご紹介しました。
その儚くも情熱的な輝きは今までの宝石のイメージをガラッと変えてしまうほどの美しさなので、ぜひ直接目でご覧になることをおすすめします。