ダイヤモンドは鑑定書がなくても買取査定は可能?
2020年4月14日 火曜日
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高価な宝石を購入すると必ず鑑定書がついてきます。
ダイヤモンドもそのうちのひとつ。
今回は鑑定書がなくてもダイヤモンドの買取が可能かどうかについて紹介します。
鑑定書がなくても査定はできる
ダイヤモンドは鑑定書がなくとも査定を依頼できます。例えば誰かからダイヤモンド本体だけを譲り受けて鑑定書がないといった場合や、鑑定書を紛失したといった場合でも、ダイヤモンドは査定に出せます。
鑑定書がないからといって査定額に影響するということはありません。その理由は、ダイヤモンドの買取価格は、そのダイヤモンドの価値によって左右されるためです。
そのためダイヤモンドは鑑定書がなくとも、そのダイヤのグレードに見合った査定額で買い取られます。
鑑定書はダイヤモンドの価値を証明するために必要
鑑定書とは、米国宝石学会によって決められている4C(Cut / Carat / Clarity / Clarity)という品質評価国際基準に基づき判定されたダイヤモンドの評価を表記したもので、ダイヤモンドの価値を証明する重要な書類です。
どんなダイヤモンドにも付いてくるものではなく、ラウンドブリリアンカットというカットを施されたダイヤにだけ発行されるもので、このカット以外で加工されたダイヤや他の宝石類には発行されません。
カラット(Carat) | 重さ |
---|---|
カラー(Color) | 色 |
クラリティ(Clarity) | 透明度 |
カット(Cut) | 研磨 |
鑑定書では、複数の項目で鑑定を行ったダイヤモンドを細かく厳しくグレード分けし、その結果がレポートとして記載されています。
現時点ではグレーディングレポートを発行する機関は統一されていないのですが、代表的な機関としては米国宝石学会日本支部のGIA Japanや日本の中央宝石研究所などが挙げられます。
Cutとはダイヤの輝きや形状のグレードを表す
Cutとは、ダイヤモンドのプロポーションによる輝きや形状などのグレードを表します。
グレードは、最上級のExcellentを筆頭にVery Good(大変良い)Good(良い)Fair(やや劣る)Poor(劣る)の5段階になります。
他の項目は加工以外の評価になりますが、Cutだけはカット技術など加工に対しての評価が記載されています。
Caratはダイヤの大きさや重さを指す
Caratはダイヤモンドの重さ( 1ct = 0.2g )を表します。
大きさは直径の最大と最小値、キュレットからテーブルまでの高さで算出されます。
ダイヤモンドは大きさと重さが価値の大きなウエイトを占めていて、重いものほどグレードが高くなるので、鑑定書の中ではもっとも重要な項目です。
Clarityはダイヤの透明度を表す
Clarityはダイヤモンドの透明度を表す項目です。
天然石の多くは、不純物が含まれていたり傷がついていたりするので、この項目ではどれだけ透明度が高いかをチェックします。
専門家がダイヤモンドを10倍に拡大して包有物の有無や位置、大きさ、性質などを総合的に判断して評価を行います。
傷がまったくついておらず、不純物などが混ざっていないものは最高級とされるFL(フローレス)、以降IF(インターナリーフローレス)、VVS(ベリーベリースライトリーインクルーデッド)、VS(ベリースライトリーインクルーデッド)、SI(スライトリーインクルーデッド)、Iというように等級が下がっていきます。
Colorはダイヤの色味をグレードわけしたもの
ダイヤモンドは無色透明なのが一般的ですが、中には黄色味がかっているものもあり、色味によってグレード分けされています。
色の判断は、基準となるマスターストーンというダイヤモンドと比較をします。
まったくの無色はDからF、Dランクと比べると黄色味を感じるのはGからJ、僅かに黄色っぽく感じるものはKからM、とても明るい黄色はNからR、明るい黄色はSからZのランクで表されています。
ちなみに、Zランク以下の場合はカラーダイヤモンドの部類になるため、違う分類評価となります。
鑑定書があればスムーズな査定が可能
ダイヤモンドの査定は鑑定書なしでも可能ですが、そのダイヤモンドの価値を認めた鑑定書があれば、よりスムーズに査定を進められるというわけです。
たとえば、インターネットや電話で見積もりを依頼する場合、鑑定書がないとおおまかな見積もりしかわかりません。しかし、鑑定書さえあれば、記載されている4Cのランクを伝えることで、具体的な買取金額もみえてきます。
まずは査定してみましょう
鑑定書があればスムーズに査定してもらうことができるので、用意しておくのに越したことはありません。しかし、絶対になければいけないというものではなく、買取業者によっては自社で鑑定をしてくれますが、当社のように、GIAのG.G.資格を取得し、且つ多くの買取実績がある会社に査定を出すことをお勧め致します。