ダイヤモンドの4C(国際基準)
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4Cとはダイヤモンドを評価するための国際基準
「4C」とは、ダイヤモンドを評価する国際基準のことです。
考案したのは米国宝石学会の創設者であるロバート・M・シプリーで、ファセットカットされたダイヤモンドの特徴を表す以下の4つの要因を学生が覚えやすくするよう発案されたのが始まりといわれています。
以下でそれぞれのCについてみていきましょう。
カラット(Carat) | 重さ |
カラー(Color) | 色 |
クラリティ(Clarity) | 透明度 |
カット(Cut) | 研磨 |
ダイヤモンド4C一覧表
ダイヤモンドカラー表
GIAのカラーグレーディングを基準として評価致します。
D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カラーレス | ニアーカラーレス | フェイントイエロー | ベリーライトイエロー | ライトイエロー | ||||||||||||||||||
ラウンドブリリアントカットの理想のプロポーション
ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは理想のプロポーションに近い方から、エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーと評価します。
ハートアンドキューピット
エクセレントの中でも特に最高のものをスリーエクセレント・ハートアンドキューピットと呼びます。
その次にハートアンドキューピット・エクセレント、通常のエクセレントと続きます。
ダイヤモンド鑑定書の見方
中央宝石研究所のダイヤモンドグレーディングレポート
日本一権威のある中央宝石研究所(CGL)のダイヤモンド鑑定書をサンプルにご紹介致します。
1.カラット(Carat)
ダイヤモンドの重さの基準であるカラット(carat)は、1カラットにつき200mg(0.2g)と定義されています。ダイヤモンドは大きなものほど希少価値が高いため、他のCの条件が同等である場合、カラットが多いほど高く評価されます。
逆に、いくらカラットが多くても、他のCの評価が低い場合、小さなダイヤより低く評価されてしまうこともあります。
2.カラー(Color)
カラー(color)、すなわち色の評価は最高ランクであるDからZまでの23段階にわかれており、マスターストーンと呼ばれる無色の基準石をもとに判定されます。
それぞれのランクの色の目安は表の通りとなります。
ダイヤモンドは不純物を含まず、かつ構造上完璧なものほど色味が出ず、無色透明になります。一方、窒素などの不純物を含むダイヤモンドは黄味または褐色がかっています。
不純物の量などによって濃度は異なりますが、黄みがかったダイヤ(イエローダイヤ)は産出量が多いため、一般的に無色透明なダイヤより評価が低くなります。
ただし、イエローでも鮮やかな発色をもつカナリーイエローや、ピンクまたはブルーといっためずらしいカラーのダイヤモンドは、無色のホワイトダイヤより高く評価されることもあります。
D~F | 無色透明 |
---|---|
G~J | ほぼ無色 |
K~M | かすかな黄色 |
N~R | とても薄い黄色 |
S~Z | 薄い黄色 |
3.クラリティ(Clarity)
クラリティ(clarity)は、ダイヤモンドの透明度を表します。
ダイヤモンドは熱や地球深部の圧力などにさらされて誕生するものですが、その過程でインクルージョンと呼ばれる内包物や、ブレミッシュと呼ばれる外的要因(傷など)が出てくることがあります。これらはダイヤモンドの外観に大きな影響を与えるため、少なければ少ないほど透明度が高く、価値のあるダイヤとみなされます。
クラリティは6段階にわかれていますが、そのうちいくつかはさらに細分化されているため、全部で以下のような11のランクに分類されます。
- フローレス(FL)
- 10倍の倍率で見てもインクルージョンやブレミッシュが見られないもの。最高ランク。
- インターナリーフローレス(IF)
- 10倍の倍率で見たとき、インクルージョンが見られないもの。
- ベリーベリースライトリーインクルーデッド(VVS1、VVS2)
- 熟練のグレーダーが10倍の倍率で見たとき、インクルージョンがわずかにしか見えないもの。
- ベリースライトリーインクルーデッド(VS1、VS2)
- 10倍の倍率で見た時、なんとかインクルージョンを確認できるもの。
- スライトリーインクルーデッド(Sl1、Sl2)
- 10倍の倍率で見た時、インクルージョンが確認できるもの。
- インクルーデッド(I1、I2、I3)
- 10倍の倍率で見た時、インクルージョンが簡単に確認できるもの。
4.カット(Cut)
他のCは原石の時からすでに評価が決まっていますが、唯一カット(cut)だけはダイヤモンドの研磨職人の技術を評価するものです。
カットについては丸形かつ58面体に研磨されたラウンド・ブリリアントカットのみ評価の対象となり、プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ)によってグレードが決まります。
評価の際はダイヤモンドから反射される内外部の白色光や、虹色の光(ファイヤー)、ダイヤモンドの光のきらめき(シンチレーション)といった視覚効果が生み出されているかどうかが判断材料となります。
グレードは最高ランクのExcellent(EX)以下、VERYGOOD(VG)、GOOD(G)、FAIR(F)、POOR(P)の5段階にわかれています。
5.ダイヤモンドの蛍光性
天然のダイヤモンドには、ブラックライト等の紫外線を当てると蛍光色に光る性質があります。
ダイヤモンドの蛍光性が強ければ強い程、買取相場は下がっていく傾向にあり、Noneや、Faintでは買取相場に影響は出にくいですが、それ以上の蛍光性ですと買取相場が下がることがあります。
VeryStrongなどの強い傾向性は、ダイヤモンドの表面が白い膜に覆われたような油っぽさが出る「オイリー」と呼ばれるダイヤモンドになってしまい価値が下がってしまいます。
ダイヤモンドの蛍光性の強さ
None | 無し |
---|---|
Faint | 弱い |
Medium | 普通 |
Strong | 強い |
VeryStrong | とても強い |
ダイヤモンドの蛍光性の色調
Blue | 青 |
---|---|
Bluish White | 青っぽい白色 |
Green | 緑色 |
Yellowwish Green | 黄色っぽい緑色 |
Yellow | 黄色 |
Orange | オレンジ |
Pink | ピンク |
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