メレダイヤとポインターダイヤの違い
2020年4月14日 火曜日
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リングやネックレスなど、ダイヤモンドをあしらったジュエリーはファッションから婚約まで、さまざまなシーンで利用されています。近年では小粒なダイヤモンドをあしらったデザインも人気があり、「メレダイヤ」や「ポインターダイヤ」が多く使われるようになりました。ここでは、メレダイヤとポインターダイヤの違い、特徴について紹介します。
メレダイヤとは小さなダイヤモンド
ポインターダイヤは1カラット未満、0.3カラット以上のダイヤモンドを指すことが多いですが、サイズの他にラウンドブリリアントカットを施したダイヤモンドを指します。
しかし、ポインターと呼ばずに宝石業界では0.9カラットのポインターダイヤを「キャラ(1カラット)落ち」と呼んだり、0.4カラットを「5分(0.5カラット)落ち」と呼んだりするケースも。
小さくても本物のダイヤモンド
ダイヤモンドは研磨する前に部分的に切り落としていきますが、この切り落とされた部分を集めて加工し直し、再利用できるようにしたものがメレダイヤになります。
元が同じダイヤモンドなので、小粒でもメレダイヤはれっきとしたダイヤモンド。切り落とされる前の元のダイヤモンドの品質によっては、高い価値を有したメレダイヤになります。
ジュエリーの定番である「キュービックジルコニア」や「スワロフスキー」もダイヤモンドに似たきらめきを放ちますが、こちらは本物のダイヤモンドではありません。
メレダイヤの定義は曖昧
メレダイヤは小粒なダイヤモンドが集まったものですが、具体的なサイズに関しては曖昧です。0.3カラット以下を総じてメレダイヤと呼ぶ場合もありますし、0.02~0.08カラットがメレダイヤに当てはまることも。
要は、一定のサイズ以下であれば小粒ダイヤはすべてメレダイヤと呼ぶことができます。ダイヤモンドの裸石については、0.01~0.02カラットを「スターサイズ」0.02~0.08カラットを「メレ」0.08~0.2カラットを「ラージメレ」それ以上のサイズは1カラットまでを「ポインター」として呼び分ける場合もあります。
日本では、指輪のメインになるダイヤモンドは0.2カラット以上が定番です。ラージメレもしくはポインターサイズが通常のダイヤモンドとして扱われるので、メレダイヤは0.2カラットより小さなものを指すと考えると良いでしょう。
ただし、メレダイヤの扱いは世界各国でそれぞれ異なります。0.2カラットが基準と決まっているわけではないので、気になる場合はメレダイヤの大きさを確認するようにしましょう。
メレダイヤの品質はメインのダイヤモンドと遜色がない
メレダイヤはいわゆる布の切れ端を集めたようなもの。「くずダイヤ」と呼ばれることもあります。しかし、くずダイヤでも本物は本物。近年では、メインと同じダイヤモンドとして、品質にこだわるお店が増えてきました。
メレダイヤは脇役なので、派手に目立つ必要はありません。そのため、加工には17面体の「シングルカット」が多く用いられてきました。しかし最近ではメインのダイヤモンドに施すものと遜色ない、58面体の「ブリリアントカット」が主流になっています。
ポインターダイヤとは0.3カラット以上のダイヤモンドを指す
ポインターダイヤとは0.3カラット以上のダイヤモンドを指して呼ぶことが多く、メレダイヤよりも大きなサイズのダイヤモンドをポインターダイヤと呼びます。
ポインターと呼ばない場合も
ポインターダイヤは1カラット未満、0.3カラット以上のダイヤモンドを指すことが多いですが、サイズの他にラウンドブリリアントカットを施したダイヤモンドを指します。
しかし、ポインターと呼ばずに宝石業界では0.9カラットのポインターダイヤを「キャラ(1カラット)落ち」と呼んだり、0.4カラットを「5分(0.5カラット)落ち」と呼んだりするケースも。
重量に合わせて価値も上昇する
1カラットは世界共通のダイヤモンドの重さの単位です。1カラットを基準にして考えますから、ダイヤモンドの美しさを決める「4C」のうち、条件が同じダイヤモンドは少しでもサイズの大きなものが価値を持ちます。
ただし、カラットが等しいダイヤモンドを比べる際には、4C以外に透明度、色、カットによって価格が決められます。そのため、同じポインターダイヤでも価値が変わる場合があるのです。
まったく品質の同じダイヤモンドがあっても、シングルカットなのかブリリアントカットなのかによって価格は変わります。
メインのダイヤモンドを華やかに演出する
メレダイヤは決して価値のないくずダイヤというわけではなく、近年ではメインを華やかに彩る付加価値に注目が集まっています。
メレダイヤだけで構成されたジュエリーはファッション用としても人気があり、安価に手に入ることから、これからの需要増が期待されています。