約63億円で落札!最上級のブルーダイヤ「オッペンハイマー・ブルー」とは
2020年4月14日 火曜日
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「オッペンハイマー・ブルー」は、2016年にジュネーブで行われたクリスティーズオークションで、過去最高額の5,683万7,000スイスフラン(約63億4,000万円)で落札され、全世界の注目を集めたブルーダイヤモンドです。
今回は、希少価値があるといわれるブルーダイヤモンドであるうえ、大粒で最高品質だと評されるオッペンハイマー・ブルーについてまとめました。
また、近年、ブルーダイヤモンドをはじめとしたカラーダイヤモンドの人気が高まってきていることにも注目し、オークションでの落札実績についてもあわせてご紹介します。
オッペンハイマー・ブルーは14.62カラットもある最高品質のブルーダイヤモンド
「オッペンハイマー・ブルー」は、14.62カラットもある巨大な長方形のブルーダイヤモンドです。ダイヤモンドの生産販売会社「デビアス」の経営者だった故フィリップ・オッペンハイマーが所有していたことから、その名が付けられました。大きさもさることながら、鮮やかなブルーの色合いも素晴らしく、最高級の品質を誇ります。
このオッペンハイマー・ブルーが全世界に知れ渡ったのは、2016年5月18日にスイスのジュネーブで行われたクリスティーズオークションがきっかけです。25分ほどで競り落とされたその金額は、推定落札価格3,800万ドル~4,500万ドルであったのに対して、宝飾品では過去最高の落札価格といわれる5,683万7,000スイスフラン(約5,750万ドル:約63億4,000万円)でした。
落札価格が過去最高額であると同時に、オッペンハイマー・ブルーはその大きさでも競売史上最大のブルーダイヤモンドです。婚約指輪に使われるダイヤモンドの相場が、0.3~0.5カラット程度であることから考えると、オッペンハイマー・ブルーがいかに大粒のダイヤモンドであるかがわかります。
ブルーダイヤモンドは採掘量が非常に少ないため希少価値が高い
青い色のついたブルーダイヤモンドは、すべてのダイヤモンドの0.0001%しか採掘されない、非常に希少性の高いものです。そのため、ブルーダイヤモンドというだけで希少価値が高く、高額で取引されます。
オッペンハイマー・ブルーが落札される以前のブルーダイヤモンドの最高落札価格は、2015年11月にジュネーブでのサザビーズオークションで落札された「ブルームーン・ダイヤモンド」の4,863万スイスフラン(約4,860万ドル:約53億6,000万円)でした。
ほかに、2016年11月のサザビーズオークションで8.01カラットの「スカイブルーダイヤモンド」が約20億円で落札されています。これは、カルティエの台座にはめ込まれた指輪として出品されていたものです。
人気上昇中!高額落札されるカラーダイヤモンド
ブルーダイヤモンドをはじめとしたカラーダイヤモンドは、年々人気が上昇しており、驚異的な価格で次々と落札されています。なかでもブルーダイヤモンドとピンクダイヤモンドに人気が集中しているようです。
「ユニークピンク」が約34億2,800万円!
2016年5月に、15.38カラットの鮮やかな色合いのピンクダイヤモンド「ユニークピンク」がジュネーブのサザビーズオークションにおいて、3,082万6,000スイスフラン(約34億2,800万円)で落札されました。このピンクダイヤモンドの予想落札価格は、2,720万~3,690万スイスフランでした。
「ピンク・スター」が約78億円
2017年4月には59.6カラットのピンクダイヤモンド「ピンク・スター」が史上最高の7,120万ドル(約78億円)で落札されました。
希少なブルーダイヤモンドとピンクダイヤモンドに高値が付く
ほかにも高額で取引されているカラーダイヤモンドは数多くあります。一例を挙げましょう。
- 2010年11月:24.78カラットのピンクダイヤモンド「ザ・グラフ・ピンク」が、4,544万スイスフラン(約38億円)
- 2010年11月:24.78カラットのピンクダイヤモンド「Fancy Intense Pink Diamond」が、約4,616万ドル(約38億4,000万円)
- 2008年12月:35.56カラット(現在は31.06カラット)ブルーダイヤ「ヴィッテルスバッハ・グラフ」が、約2,430万ドル(約37億円)
カラーダイヤモンドは高値がつく可能性が高い
今回ご紹介したのは、大粒で最高品質のカラーダイヤモンドばかりです。このような驚異的な金額にはならないものの、カラーダイヤモンドであれば希少価値が高いため、よい値が付く可能性は大いにあります。
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