ペアシェイプカットダイヤモンドの魅力
2020年4月14日 火曜日
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ダイヤモンドの存在感を高めたいなら、ペアシェイプカットが気になっているのではないでしょうか?片方が丸くもう一方がシェイプされたカット方法です。どのような魅力があるカット方法なのか解説していきます。
ペアシェイプカットとはどんなカット?
ペアシェイプとは、ダイヤモンドのカット技法の1つです。大粒のダイヤモンドに用いられることが多く、ほかにもアクアマリンやアメジストにも使われています。
洋梨形や涙形といわれるカットのこと
ペアシェイプのペアのスペルは「pear」で、洋梨のことです。その名の通り、真上から見ると洋梨のような形をしています。
丸みを帯びたフォルムは柔らかい印象で、優雅な雰囲気もあります。形は涙の雫にも見えることから、涙形やティアドロップとも呼ばれるカット法です。
研磨された面は、56~58面あります。
ファンシーシェイプカットのひとつ
ペアシェイプカットは、マーキスカットやプリンセスカットと同様にファンシーシェイプカットと呼ばれるものです。
ファンシーシェイプカットは、丸い形以外のダイヤモンドを示します。1919年にラウンドブリリアントカットが登場し、その後ペアシェイプカットなどが生まれました。ペアシェイプカットは、ベーシックなラウンドと端がシェイプされたマーキスを組み合わせた形です。
ペアシェイプカットダイヤモンドの選び方は?
ペアシェイプカットは、細長いものから長さと横幅の比率が小さいものもあります。
長さと横幅の比率は、1.45~1.75のものが一般的です。なかには2.0の比率でかなり細長いタイプもあります。細長い形のものは、指先をすっきりと見せる効果が特徴です。
最も美しいとされる形状は上半分が真円に近いこと
美しいペアシェイプカットダイヤモンドを求めたい場合は、上半分の形を意識してください。
上半分が真円に近いほど、美しいラインだとされています。円の部分はラウンドの美しさを参考にしましょう。
最もよい選び方は実際に手に取って見比べてみること
ペアシェイプカットダイヤモンドの基本的な選び方はありますが、最終的には手に取って見比べて見るのが一番です。
形に拘らず、丸い部分と細い部分のバランスもチェックしてください。細いほうのV字がシャープだと、指先を細く見せる効果が得られます。
また細い部分を上にするのか、下にするのかによっても印象は変わるでしょう。リングなら細いデザインを選ぶとシャープですが、ネックレスに用いるならある程度のサイズ感があるほうが、優雅な雰囲気が得られます。
輝き方に重点をおいて選ぼう
ペアシェイプカットダイヤモンドは、同じカラット数で同じ形のものでも、カット技術により輝きが左右されてしまいます。微妙なカットの違いで輝きが変わるため、1点ずつ見比べるのがポイントです。
実際に見て輝きをチェックする場合は、自然光だけでなく照明の下など環境を変えて確認しておきましょう。ダイヤモンドの角度を変えてみるだけでも、輝きが違って見えるものです。
ペアシェイプカットはネックレスに適している
ペアシェイプカットは大粒のダイヤモンドに用いられることが多く、涙形の形状はネックレスによく用いられています。細長い形にカットすることで同じカラットより大きく見え、ゴージャスな雰囲気を与えるためです。
逆に小粒のダイヤをペアシェイプカットにしてしまうと、削る部分が多くなり特徴を生かし切れません。
カットの形状が大粒の石に適しているから
ペアシェイプカットダイヤモンドネックレスは、ひときわ輝き、ネックレスの存在感を高めてくれます。胸元で揺れると輝きが一層増すでしょう。
その証拠に、世界一大きなダイヤといわれるカリナンの原石から作られた「カリナン1世」や「カリナン3世」もペアシェイプカットを採用しました。
カリナンは英国王室に贈られ、カリナン1世は王笏に飾られています。取り外しも可能でネックレスにも活用できるそうです。
ほかにもティアラやリングにも適している
大粒のダイヤに向くペアシェイプカットは、存在感があることから、花嫁のティアラにも用いられています。
リングとして用いる場合は、婚約指輪用として人気です。片側がシェイプされたデザインは、指先を綺麗に見せます。ダイヤモンドの存在感も強く、パーティーシーンなど特別な日のジュエリーとしても使えるでしょう。
甘くなりすぎず飽きのこないデザインのため、年齢を問わず身につけられるカット方法です。
大粒のダイヤモンドを活かしたカットにペアシェイプカットがおすすめ
大粒のダイヤモンドに用いることが多いペアシェイプカットは、特別な日のジュエリーに最適でしょう。
1粒でも存在感があるネックレスはもちろん、婚約指輪用としてもおすすめです。大粒のダイヤモンドを活かしたいなら、ペアシェイプカットを選んでみてください。