宝石鑑定に資格は必要?お店を選ぶときは宝石鑑定士の資格もチェック!

2019年11月13日 水曜日

宝石鑑定に資格は必要?お店を選ぶときは宝石鑑定士の資格もチェック!

INDEX

  1. 1. 宝石鑑定士とは宝石のプロフェッショナル
  2. 2. 宝石鑑定の主な資格
    1. 1.米国宝石学会「GIA」が定めたGG
    2. 2.英国宝石学協会「Gem-A」が定めたFGA
    3. 3.日本発の「JBSジュエリー鑑定士」
  3. 3. 販売店・買取店のスタッフは全員宝石鑑定の資格を持っているとは限らない
    1. 1.宝石の鑑定は複雑になりはじめている
  4. 4. 宝石店を選ぶ際は鑑定士がいるかどうかをポイントにする

宝石にはさまざまな種類があります。そしてなかには本物ではなく、偽物の宝石もあります。これら、宝石に関して的確な鑑定を下すのが宝石鑑定士です。

今回は宝石鑑定士に関して、具体的な資格、宝石鑑定士が必要とされる理由などを織り交ぜて紹介します。

宝石鑑定士とは宝石のプロフェッショナル

宝石鑑定士とは、宝石を鑑定する資格を有する人のことを指します。国家資格ではありませんが、宝石に関する豊富な知識を備えている、宝石鑑定のプロフェッショナルといえます。

宝石鑑定の主な資格

宝石鑑定士には、さまざまな資格があります。主な資格は次のとおりです。

GIA GG
FGA
JBSジュエリー鑑定士

それぞれの資格に特徴と違いがありますので、理解しておきましょう。

米国宝石学会「GIA」が定めたGG

米国宝石学会(GIA)が定めた宝石鑑定士の資格が、GG(Graduate Gemologist)です。この資格は世界的に広く知られており、ダイヤモンドからカラーストーンまで、宝石に関する豊富な知識が身につきます

世界的にも権威がある資格ですが、取得するためにはGIAのキャンパスで学ぶ必要があります。GIAのキャンパスはアメリカをはじめ、世界7都市にあります。そして、GIAキャンパスにて26週間の受講、最終試験を経て、晴れて合格となります。

キャンパスへの入学から資格取得まで約200万円かかるとされています。

英国宝石学協会「Gem-A」が定めたFGA

GIGが定めたGGと双璧をなすのが、英国宝石学協会「Gem-A」が定めたFGA(Fellow of the Gemmological Association)です。

FGAでは、ダイヤモンドやカラーストーンといった宝石に関する知識を学んだ後、基礎であるファンデーション試験、応用であるディプロマ試験、どちらも合格することで取得可能です。

なお、受講場所は東京、横浜、名古屋、大阪、福岡と全国の主要都市にあります。

日本発の「JBSジュエリー鑑定士」

ジャパンジュエリービジネススクールが実施する、宝石鑑定士の資格が「JSBジュエリー鑑定士」です。講座では、種類や産地ごとに約200のサンプルストーンを用いて、実際に宝石に触れて知識を深められます。

販売店・買取店のスタッフは全員宝石鑑定の資格を持っているとは限らない

宝石を販売もしくは買い取っている専門店は、一見するとスタッフ全員が宝石鑑定の資格を持っているかのように思えます。ですが、実は宝石の専門店だからといって、宝石鑑定士の資格を全員が有しているわけではありません

宝石店の求人情報のなかには、もちろん、有資格者を募集しているものもありますが、未経験OKという求人が出ているケースもあります。つまり、未経験かつ資格がないスタッフの場合、その後、資格を取得しない限りは、独学で宝石鑑定を学んでいる可能性があります。そのようなスタッフが宝石を鑑定すると、正当かつ適切な価値がわからず、的確な値段設定が行われないというリスクがあります。

宝石の鑑定は複雑になりはじめている

宝石鑑定士は、さまざまな検証方法を用いて、その宝石が本物であるかどうかを見定めていきます。現在では、宝石のカット技術や合成方法が複雑になってきており、専門的な知識がないと、宝石が偽物か本物かがわからないケースが増えています。

このような状況において、専門的知識を備えた宝石鑑定士に鑑定を依頼することは、正当な価値を見出すためには、欠かせなくなっています

宝石店を選ぶ際は鑑定士がいるかどうかをポイントにする

世の中には数多くの宝石店があります。ですが、先述のようにこれらの店舗のすべてが、宝石鑑定士を抱えているわけではありません。

宝石店を選ぶ際は、鑑定士の資格をもつスタッフがいる店舗を選ぶようにしましょう。