この色石は本物?偽物?同じ見た目でも異なる種類の宝石の価値

2026年3月25日 水曜日

この色石は本物?偽物?同じ見た目でも異なる種類の宝石の価値

INDEX

アクアマリンとパライバトルマリン
シトリンとインペリアルトパーズとゴールデンサファイア
サファイアとアウイナイト(アウイン)
ルベライトとピンクトパーズ
アベンチュリンクオーツと翡翠
ペリドットとデマントイドガーネット
アメジストとバイオレットサファイア
ルビーとレッドスピネルとレッドベリル

宝石は、100種類以上存在し、その中でも市場に多く出回っている種類が20〜30種類ほどになります。
20〜30種類ほどと聞いたら多くないと感じてしまうかもしれませんが、同種でも色彩・明度・彩度が異なり、知識の無い方は、1つの宝石を断定することすら難しいと言えます。
緑の宝石といえば「エメラルド」をイメージすると思いますが、他にも、グリーントルマリン、デマントイドガーネット、ペリドット、翡翠など、多くの緑の宝石が存在します。

このように同じような色の宝石は多数存在し、熟練したプロでなければ見分けが付かないものもあります。

例えば、タンスに眠っているジュエリーの宝石をネットで調べて価値の無い宝石だと思い込み、地金(金・プラチナ)相場で売ったけど、本当は、希少石で数十万の価値があったらもったいないですよね。

当記事では、そんな間違えやすい宝石をピックアップし、ご紹介させて頂きます。

間違えやすい宝石一覧

アクアマリンとパライバトルマリン

アクアマリン
アクアマリン
バターリャ産パライバトルマリン
バターリャ産パライバトルマリン

アクアマリンは、水(aqua)の名前の通り青系を帯びた宝石で、サンタマリアアクアマリンと呼ばれる彩度が高いアクアマリンから、若干水色がかったほぼ無色のアクアマリンまで存在します。

パライバトルマリンは、黄色味がかったグリーン、エメラルドグリーン、ネオンブルー、ブルーと幅広いカラーを帯びます。

余談ですが、パライバトルマリンは以下と定義されています。

日本と世界のパライバトルマリンの定義

地域 定めた機関 定義
日本 一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)
一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)
銅およびマンガンを含有するブルー~グリーンのエルバイト・トルマリン
世界 LMHC(世界的宝石調整委員会) 青、青みがかった緑、緑がかった青、緑または黄緑色の銅とマンガンを含有するトルマリン
日本
機関 一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)
一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)
定義 銅およびマンガンを含有するブルー~グリーンのエルバイト・トルマリン
世界
機関 LMHC(世界的宝石調整委員会)
定義 青、青みがかった緑、緑がかった青、緑または黄緑色の銅とマンガンを含有するトルマリン
スワイプを表したイラスト
スワイプでご確認ください。

この2つの宝石のカラー範囲は、ブルーで交わります

パライバトルマリンは、大変高価な宝石で、アクアマリンと価値を比べた場合、圧倒的にパライバトルマリンの方が価値が高くなります

シトリンとインペリアルトパーズとゴールデンサファイア

シトリン
シトリン
インペリアルトパーズ
インペリアルトパーズ
ゴールデンサファイア
ゴールデンサファイア

シトリンは、紫色のアメシストを加熱してイエローからオレンジに変化させているものがほとんどです。一昔前は、ゴールデントパーズと呼ばれ、市場に多く出回りました。

インペリアルトパーズのカラー範囲は、オレンジがかったイエロー、オレンジ、ピンクがかったオレンジになります。そこまで高価なものではありませんが、色々な種類があるトパーズの中では最高級と言えます。

ゴールデンサファイアはイエローサファイアとも呼ばれており、カラー範囲は、イエローからオレンジがかったイエローです。希少性が高く、大変高価な宝石です。

この3つの宝石のカラー範囲は、イエローからオレンジになります。価値の順位で言うとシトリンが1番価値が低く、次にインペリアルトパーズ、1番価値が高いのはゴールデンサファイアになります。

1つの事例として、色石BANKでシトリンをまとめて買取した際に、シトリンのみだった場合7,000円ほどの買取額だったのに対し、中にゴールデンサファイアが入っており、83,000円に跳ね上がった事例もあります。

サファイアとアウイナイト(アウイン)

サファイア
サファイア
アウイナイト
アウイナイト(アウイン)

サファイアは、ブルー色の五大宝石の1つで、とても高価な宝石ですが、1ct未満だと価値が跳ね上がることは滅多にありません。

ですが、彩度が高く美しいブルーを帯びたアウイナイトは、ほとんどが0.5ct未満でありながら大変価値が高い宝石になります。プロでも重視して査定しなければサファイアと見間違える事も多々ある宝石です。

事例として、査定依頼を頼まれた色石BANKは、その宝石をアウイナイトとして査定を行い38,000円の査定額を提示した際に、査定額に驚かれ、相見積もりをしていた他社にサファイアとして3,000円で査定されたと言う報告を頂きました。

査定額は同じ宝石だったとしても店舗によって変わるので、38,000円と3,000円の価格差というよりも、異なった宝石として査定した場合、価格が大きく変わる事を理解して頂ければと思います。

ルベライトとピンクトパーズ

ルベライト
ルベライト
ピンクトパーズ
ピンクトパーズ

ルベライトの鉱物種はトルマリンで、カラーに依って名前が振り分けられます。ブルーならインディゴライト、グリーンならグリーントルマリン、ルベライトのカラー範囲は、紫がかったピンクからレッドまでの範囲になります。

ピンクトパーズは、ローズトパーズとも呼ばれ、カラー範囲は、パープル寄りのピンクになります。赤みが入ったピンクはインペリアルトパーズに振り分けられます。

価格差はそこまでありませんが、非常に間違えやすい宝石だと言えます。

アベンチュリンクオーツと翡翠

アベンチュリンクオーツ
アベンチュリンクオーツ
翡翠
翡翠

アベンチュリンクオーツは、よくカラーストーンとして安価な石として雑貨店などで販売されています。褐色、赤褐色、黄色、緑色、青緑色などの色が存在します。

翡翠は半透明な緑色のジェードのことを指し、別名インペリアルジェードとも言います。アジアでは大変人気が高く、大変価値が高い宝石です。

ここで気をつけなければいけないのは、翡翠として販売されているイミテーションです。
アベンチュリンクオーツはガラス質で、他のイミテーションも同様、ガラスやプラスチックを挟んだものが多いのが特徴です。イミテーションに比べ翡翠は、油っぽく蝋状です。
ですが、蝋状だからといって本物だと断定するのではなく、ガラス質、もしくはプラスチック質だから偽物を疑うことをおすすめ致します。

ペリドットとデマントイドガーネット

ペリドット
ペリドット
デマントイドガーネット
デマントイドガーネット
ホーステールインクルージョン
ホーステール
インクルージョン

ペリドットは8月の誕生石にもなっており、歴史のある宝石です。カラー範囲は、オリーブを連想させるで美しい色合いのグリーンです。

デマントイドガーネットのカラー範囲はグリーンで、品質が良い物は彩度が高く強い分散光が特徴です。

ペリドットは、あまり高価な宝石ではありません。比べてデマントイドガーネットは希少性が高く、価値が高い宝石です。特に3ct以上のものは市場に出回ることは少なく、高額で取引されます。

デマントイドガーネットの真贋の見極め方は、デマントイドガーネット特有の馬の尻尾のようなホーステールインクルージョンが確認出来た場合はデマントイドガーネットだと言えます。

アメジストとバイオレットサファイア

アメジスト
アメジスト
バイオレットサファイア
バイオレットサファイア

クオーツのパープルがアメジストと呼ばれます。クオーツの和名は水晶で、古代から装飾品、占い、お守りなどに使用されているなど、歴史がある鉱物ですが、価値が低い宝石です。

バイオレットサファイアの鉱物はコランダムで、カラー範囲は青紫(バイオレット)色です。バイオレット色は高貴な色として扱われている上に、宝石種としても限られているので、大変貴重なカラーです。

アメジストは、数ct程度の小粒の場合、硬度と屈折率が十分ではないため、本来の美しさを表現することは難しい宝石です。
それに対し、バイオレットサファイアは、小粒でも美しく輝き続ける宝石として重宝され、大変高価な宝石です。アメジストと価値を比べても圧倒的に価値が高くなります

ルビーとレッドスピネルとレッドベリル

ルビー
ルビー
レッドスピネル
レッドスピネル
レッドベリル
レッドベリル

ルビーは、五大宝石と呼ばれる高価な宝石です。鉱物種はコランダムで、カラー範囲はレッドからピンクや紫が入ったレッドになります。

レッドスピネルは、長い間ルビーと区別されなかった宝石です。レッドスピネルは、ラズベリーの赤に例えられ、カラー範囲はレッドからパープリッシュレッドです。大変希少性が高く高価な宝石です。

レッドベリルは、高品質なルビーやレッドスピネルに比べても、落ち着いたレッドが特徴的な色合いです。大粒の原石が取れないため、滅多に市場に出回わらず、希少性が高い宝石です。

この3種類の宝石は、どれも価値は高くなります。ですが、ルビーはレッドスピネルよりも価値が高くなります。レッドベリルはルビーの1/8000の量しか存在しておらず、価値の高い宝石です

無料で出来る宝石の査定と鑑別

本記事でご紹介した宝石以外にも、数多く宝石のカラー範囲が被っています。中には、10倍ルーペや質感で見極めることの出来る宝石もありますが、熟練したプロでなければ見極められない宝石や、赤外分光光度計などの鑑別機器を用いらなければ断定出来ない宝石もあります。
特に宝石は、種類が異なると何倍、何十倍と価値が変わってきますので、偽物を購入させられたり、売る際に相場よりも低い価格で値付けされるなどの事例を耳にすることがあります。

そんな事にならないように、信頼のある宝石取扱専門業者に鑑別依頼や査定依頼を頼むことが大事だと言えます。信頼できる買取店の見極め方は、現代のおすすめ宝石買取屋を徹底解説!これを見れば買取店は間違わない!の記事にてご説明していますのでご確認ください。