各月の誕生石と石言葉
2019年4月20日 土曜日

INDEX
- 1. 誕生石の起源と歴史
- 2. 月ごとの誕生石とそれぞれの石言葉
- - 1月の誕生石「ガーネット」は「生命力・活力」「秘めた情熱」
- - 2月の誕生石「アメジスト」は「決断」「心の平和・調和」
- - 3月の誕生石「アクアマリン」は「聡明」「勇敢」
- - 4月の誕生石「ダイヤモンド」は「永遠の絆」「不屈」
- - 5月の誕生石「エメラルド」は「安定」「明晰」「喜び」
- - 6月の誕生石「パール」は「健康・長寿」「富」「純潔」
- - 7月の誕生石「ルビー」は「熱情」「純愛」「勇気」
- - 8月の誕生石「ペリドット」は「夫婦の幸福」「信じる心」
- - 9月の誕生石「サファイア」は「高潔」「崇高」
- - 10月の誕生石「オパール」は「創造」「純粋無垢」
- - 11月の誕生石「トパーズ」は「誠実」「友情」「潔白」
- - 12月の誕生石「ターコイズ」は「繁栄」「成功」「開放」
- 3. 誕生石を身につけて癒しや活力を得る
誕生石は旧約聖書やヨハネの黙示録にも登場するもので、古代より不思議な力で人を守ってきた石として、12ヵ月の月に一つずつ割り当てられています。 パワーストーンとは区別されて考えられており、それぞれの月を守護する存在として信じられています。ここでは、誕生石が生まれた経緯から12個の誕生石の持つ力まで、詳しく説明します。
誕生石の起源と歴史
誕生石は生まれた月に割り当てた宝石のことです。旧約聖書の「エジプト記」によると、ユダヤ教の高僧が祭服に12個の石を飾ったことで、石の持つ力が広く知られることとなりました。
キリスト教でも、「ヨハネの黙示録」の中に「理想郷」とされている都の城門の土台部分に宝石が使われており、こちらの伝承に基づいているとも言われています。
1ヵ月に1つの宝石を割り当てるという考え方については、旧約聖書に掲載されているイスラエルの12の部族や、12の天使たち、または黄道十二宮などが関わっているという説があります。
1912年にアメリカ宝石同業組合が新たな誕生石の定義を定めましたが、日本では40年後の1958年に入ってようやく全国宝石商組合によって誕生石が定まりました。
誕生石はパワーストーンとは別物
誕生石は、いわゆるパワーストーンとは異なるものとして扱われます。パワーストーンの中には、誕生石の宝石も含まれていますが、特別に選び出されているという点でパワーストーンとは区別されています。
パワーストーンはこの世に存在するあらゆる宝石に意味を見出していますが、誕生石は無数にある鉱石の中でも特別なものとされ、12ヵ月にそれぞれ当てはめた特別な石として扱われています。
月ごとの誕生石とそれぞれの石言葉
誕生石は1月から12月まで12種類が割り当てられています。それぞれの誕生石は身につけることで運気アップや石ごとのパワーを得られるとされています。誕生石は「アメジスト」など一般的な名称のほかに、日本国内で使われる和名も持っています。
1月の誕生石「ガーネット」は「生命力・活力」「秘めた情熱」

1月の誕生石は「ガーネット」。和名では「紅榴石(べにざくろ)」と呼ばれています。石言葉は「生命力・活力」「秘めた情熱」。ガーネットは深く美しい赤色が特徴的な石です。体の中をめぐる血液を連想させるものとして、古代インドでは生命力の象徴とされていました。
また、ガーネットはやる気を高めてくれる石として、戦士のお守り代わりにも用いられてきたといいます。十字軍の戦士たちも、このガーネットをお守りに使っていたと言われています。
ガーネットには友情や愛情などを深め、活力を与えるといった「力」にまつわる効果が期待できます。強い意思を持つ人を応援し、目標を達成するためのサポートアイテムとしても役立ちます。
2月の誕生石「アメジスト」は「決断」「心の平和・調和」

2月の誕生石は「アメジスト」。和名では「紫水晶(むらさきすいしょう)」と呼ばれています。石言葉は「決断」「心の平和・調和」。
アメジストは慈愛の象徴であり、神秘的な紫色は災いから守ってくれるとされています。深い紫色の輝きには集中力や直感力をアップさせてくれる効果のほか、祈りを深くしてくれる力もあるため、キリスト教や仏教などの宗教者がお守り代わりとして身につけることも。
また、アメジストには中毒状態を緩和させる力があるとされ、アルコールやタバコの依存、悪夢など慢性的に悩まされている物事から遠ざける役割があるとされています。
3月の誕生石「アクアマリン」は「聡明」「勇敢」

3月の誕生石は「アクアマリン」。和名では「水宝玉(すいほうぎょく)」と呼ばれています。石言葉は「聡明」「勇敢」。
みずみずしい輝きを放つアクアマリンは、若さや活力の象徴。水をイメージさせることから、船乗りが身につけるお守りとして使われてきました。中世ヨーロッパでは安全な航海のシンボルとして、さらに19世紀に入ると恋人同士の贈り物に使われるようになりました。
アクアマリンをつけると、活力が備わることから、話やコミュニケーションがうまく運んでいくとも言われています。人と話すのが苦手、もしくは会話が続かないときにアクアマリンを身につけ、やる気を奮い立たせてみてはいかがでしょうか。
4月の誕生石「ダイヤモンド」は「永遠の絆」「不屈」

4月の誕生石は「ダイヤモンド」。和名では「金剛石(こんごうせき)」と呼ばれています。石言葉は「永遠の絆」「不屈」。
ダイヤモンドは鉱物の中でもっとも硬い石とされ、不動の意思が備わるとも言われています。また、曇りのない透明感から清らかさの象徴とされ、愛の真髄や永遠に変わらない想いなどを意味することも。
現代では固く誓い合う愛の象徴として、婚約指輪や結婚指輪にダイヤモンドをあしらうことが多いのですが、仏教では霊的な智慧をもたらしてくれるものとして、神聖な宝石に数えられています。
5月の誕生石「エメラルド」は「安定」「明晰」「喜び」

5月の誕生石は「エメラルド」。和名では「翠玉(すいぎょく)または緑玉(りょくぎょく)」と呼ばれています。石言葉は「安定」「明晰」「喜び」。
エメラルドはガーネットなどと同じく、古くから愛されてきた宝石の一つです。エジプトのクレオパトラもエメラルドの鉱山を有しており、軍人で政治家のジュリアス・シーザーもエメラルドの癒しの力を信じていたと言われています。
エメラルドには精神性を高めて直感力を磨いてくれる力があると言われており、じっと見つめるだけでも高いヒーリング効果が期待できます。
6月の誕生石「パール」は「健康・長寿」「富」「純潔」

6月の誕生石は「パール」。和名では「真珠」と呼ばれています。石言葉は「健康・長寿」「富」「純潔」。
真珠は貝が生み出す自然の生成物で、唯一鉱物ではないにもかかわらず、成形をせずに美しい丸い形をしています。そのため、円満な状態や愛情を表現するものと考えられてきました。
真珠は目にもやさしい乳白色をしています。静かに眺めたり、宝飾品として身につけたりすることで気持ちが休まり、ポジティブな気持ちへと昇華していくことができると言われています。
古代ギリシャでも愛の女神を象徴する宝石として考えられており、そこから転じて恋人同士の愛の象徴となりました。白い真珠には曇りがないことから「純粋」を、グレーがかった真珠は「ビジネスの成功」を意味しています。
7月の誕生石「ルビー」は「熱情」「純愛」「勇気」

7月の誕生石は「ルビー」。和名では「紅玉(こうぎょく)」と呼ばれています。石言葉は「熱情」「純愛」「勇気」。
ガーネットよりもはっきりと赤い色をしており、血を思い起こさせるルビー。血を連想させることから、ローマ帝国時代「精神的に良い影響を与える石」として扱われており、太陽を象徴するシンボルとして大事にされてきました。
ルビーの赤色は情熱を掻き立てる力があるため、勇気や熱情を表し、またその力を呼び起こしたいときのお守りとしても使われています。
8月の誕生石「ペリドット」は「夫婦の幸福」「信じる心」

8月の誕生石は「ペリドット」。和名では「橄欖石(かんらんせき)」と呼ばれています。石言葉は「夫婦の幸福」「信じる心」。
華やかな黄緑色のペリドットは、若々しく明るい印象の宝石です。喜びの感覚を呼び起こしてくれるとして、ポジティブな精神状態になりたいときのお守りになります。
ペリドットは「一目ぼれの宝石」とも言われており、愛情を突如もたらすパワーが備わっています。そのため、長く付き合っているカップルや夫婦にとっても良い石となります。
9月の誕生石「サファイア」は「高潔」「崇高」

9月の誕生石は「サファイア」。和名では「蒼玉(へきぎょく)」と呼ばれています。石言葉は「高潔」「崇高」。
深みのあるブルーのサファイアには、他にはない高級感と神秘性が備わっています。強さや自信が湧いてくる石として、成功者を応援するサポート効果が期待できます。
また、宗教者にとっては慈悲や癒しの象徴でもあります。悩みを救う石として、さまざまな宗教にも取り入れられています。
10月の誕生石「オパール」は「創造」「純粋無垢」

10月の誕生石は「オパール」。和名では「蛋白石(たんぱくせき)」と呼ばれています。石言葉は「創造」「純粋無垢」。
透明感のある石の中に虹色の輝きが見いだせるユニークな宝石で、遊び心があることから純真無垢、かつクリエイティブな活動をサポートしてくれます。
黒に近い不透明な地色から多彩な色を放つ「ブラックオパール」のように、他の宝石にはない特徴を有していることから、オパールはすべての美徳と力を備えた存在としても知られています。
11月の誕生石「トパーズ」は「誠実」「友情」「潔白」

11月の誕生石は「トパーズ」。和名では「黄玉(おうぎょく)」と呼ばれています。石言葉は「誠実」「友情」「潔白」。
代表的なオレンジ色のほかにも、ブルーやピンク、レッド、ミスティックなどさまざまな種類がみられる宝石で、友情や貞節の象徴として扱われています。
カラーバリエーションが豊富な宝石ですが、どれもバランスのとれた色合いをしており、心に落ち着きをもたらす効果が期待できます。
12月の誕生石「ターコイズ」は「繁栄」「成功」「開放」

12月の誕生石は「ターコイズ」。和名では「トルコ石」と呼ばれています。石言葉は「繁栄」「成功」「開放」。
独特な青緑色をしている石で、透明感がない代わりに神秘的な青色が人目を引きます。どこまでも続く空を連想させるものとして、困難を乗り越える力を与えてくれるとされています。
アフリカや南米など、古くからターコイズはさまざまな文明、王朝に用いられてきました。行動力や積極性の象徴であるとも言われ、儀式のために武具や神具にはめこまれて使われた歴史もあります。
誕生石を身につけて癒しや活力を得る
自分の生まれ月の誕生石を身につけることで幸運を引き寄せられるとも言われ、お守りやファッションアイテムにも使うことができます。
誕生石はたくさんの石の中から特別に選び出されたものですが、必ずしも自分の生まれた月の石しか身につけてはならないというわけではありません。
たとえば、勇気が欲しい人は赤色の宝石を、穏やかな気持ちになりたい人は真珠などのやさしい色合いの宝石を身につけても、お守りとしての効果が期待できるでしょう。